私たちの社名である東京シンコーレザー。この社名に、「レザー」と入っているため、当社がレザーしか取り扱いをしていないと思われがちですが、実際は多岐に渡った商材をお取り扱いしています。
【布地】
ポリエステル・ナイロン等の合成繊維/コットン・麻等の天然繊維等
【フィルム】
塩ビ/ウレタン/オレフィン等
【その他】
ターポリン/フェルト/ウレタンフォーム/綿(わた)/ゴム/木材等
上記のように幅広くお取り扱いしていますが、これら商材に関連する加工品も自社工場や協力工場等で製作しており、近年では加工品の売上比率が高くなっています。
あまり馴染みのない素材の加工方法について、簡単にご紹介します。
【裁断】
手裁断・抜き型裁断・自動裁断NC・超音波裁断・バーチカル・ウォータージェット・切削・パンチング(穴あけ)加工
【縫製】
ミシン・手縫い・キルティング
【張り込み】
タッカー張り
【貼り合わせ(ラミネート)】
ホットメルト・フレームラミネート・ウェットラミネート・ドライラミネート・粘着加工
【印刷】
シルクスクリーン印刷・インクジェット印刷
【溶着(ウェルダー)】
高周波・熱・超音波
【成型】
真空成型・一体成型・モールドウレタン・インテグラルフォーム・成型合板
製品加工の一つに防水加工があります。
防水加工と聞いて、どのようなことを想像されますか?防水スプレーを想像される方も多いのではないでしょうか。
PVCなどの合成皮革は、生地単体としては防水機能を有していますが、製品として防水加工をするのであれば、溶着加工や真空成型加工、一体成型加工を用います。
次に、加工と利用シーンについて見ていきます。
溶着加工は浮き輪やネックピローなどに多く使われています。
真空成型・一体成型は、オートバイのシートや医療関連の製品といった、より複雑な立体形状が必要とされる場合に用いられます。
なお、縫製での加工を避ける目的としては、縫製部の穴から水分などが侵入するのを防ぐのが狙いとしてあります。
最近では、プールサイドのベッドや温泉施設内の休憩コーナーなどで防水加工品を用いたいという話しも多く頂戴しています。
これまでご覧いただいたように、『お客様のご要望やどの素材を用いるか』によって加工方法が選定されますが、弊社の実績としては医療向けの商品をはじめ、インテリア用途、スポーツ関係や幼児向けなど様々な分野の商品がございます。
素材や加工についてお困りごとがあれば、小ロットでもお気軽にお問合せください。
※2024年3月21日に制定されたJIS規格(JIS6541:2024)では、消費者の誤解を防ぐため、「革」「レザー」という用語は、『動物由来のものに規定する』とされ、人口皮革・合成皮革・皮革繊維再生複合体などの人工的な材料の名称に使用することは出来ないと規定されました。